WAN Will Way > 素材集TOP > 用語講座 > 

ラスタとベクタ

ラスタレイヤーとベクタレイヤー

画像処理やイラストのソフトを使って作業すると、レイヤーウインドウ(または、「パネル」「パレット」)にパス、ビットマップ、矩形、テキスト、シェイプ、レイヤー、ラスター、ベクタなどとさまざまな名前が自動でついています。(アプリケーションソフトにより、自動でつく名前が違います。)


画像処理のアプリケーションは、ラスタレイヤーとベクタレイヤーの両方をサポートしているものが増えてきました。一つのアプリケーションで、両方の形式を扱えることは、作品の自由度が上がり、操作面でもたいへん便利なのですが、それぞれの形式のレイヤーの使い方を知るまで、わかりにくく感じると思います。


そこで!今回はラスタレイヤーとベクタレイヤーについて解説します。


Fireworks MX 2004 の画面 (図1)


Fireworks MX2004 ラスタ、ベクタが一つのアプリケーション上で扱うことができる。Webデザインが目的のユーザーに好まれる。


ラスタレイヤーって?

ブラシや鉛筆ツールで、ドラッグして描画するレイヤーはラスタレイヤーです。ラスタレイヤーはソフトによりビットマップレイヤー、ピクセルベースデータと呼ばれることもあります。

ラスタレイヤーには、画面の最小単位の点(ピクセルといいます)ごとに色をつけていく描画方法です。写真はこの形式で保存されます。パソコンでグラフィックを制作する場合は、ブラシツール、消しゴムツールを利用し、パソコン上で、油絵を仕上げていくイメージです。

ラスタレイヤーはピクセルごとに色を指定する形式なので、自由度があがり、アナログ感覚で描画することが可能です。

ただし、ファイルサイズは大きくなります。また、縮小する際に、画像を構成するピクセルが減り、 画質が下がります。次に拡大しても元の画質は再現できません。



ベクタレイヤーって?

ベクタレイヤーは線と塗りの位置関係で情報を持ち、パスとベジェ曲線の操作で描画します。ベクタレイヤーはベクトルデータ、シェイプと呼ばれることもあります。また、テキストも通常ベクタでレイヤー上に保存される場合が多いです。

ベクタデータの仕組みを簡単に表現すると、点から点までを線で結び、囲まれた範囲を指定の色で塗る、という感じです。ベクタデータは、あとでパスを移動させる可能性のあるイラストなどに便利ですし、拡大縮小などにも画質の損失がないので、きれいに仕上がります。

ちょっとした挿絵から、グラデーションの機能が充実したソフトでは、立体的に見える3D効果までをベクタデータで作ることができます。

ベクタデータの特徴として、拡大縮小しても、画像の損失が少なく、ファイルサイズも比較的軽いという利点があります。



ラスタライズ

ベクタレイヤーをラスタレイヤーに置き換える機能を「ラスタライズ」といいます。

ベクタレイヤーには、ラスタレイヤー専用ツールである、ブラシ、鉛筆、消しゴムツールなどは使えません。通常は新しいラスタレイヤーをつくり、そこへ描画しますが、ベクタレイヤーを縮小、拡大する必要がない場合などは、ラスタレイヤーに変換する「ラスタライズ」を実行すれば、パスと塗りの情報をすべてピクセルデータに置き換えてラスタレイヤーとして扱います。

いったんラスタライズして複雑な形に描き込んでからは、もう一度パスを取りベクタ化するのは、とても手間のかかる作業です。



アプリケーションの種類

ラスタデータを扱うことに特化した代表的なアプリケーションソフトはAdobe Photoshop(図2)、Corel Painterなどです。


Photoshop 7 の画面

(図2)Photoshop 7 ラスタデータを中心に、写真の加工などの機能が充実したソフト。

ベクタデータを扱うことに特化した代表的なソフトは、Adobe Illustrator(図3)、Macromedia Flashです。


Illustrator 10 の画面
(図3)Illustrator 10 2Dベクタデータを扱う最も有名なソフト。グラデーション塗りのデジタルグラフィックスは写真と間違えるほどの精密なグラフィックが仕上がる。

ラスタとベクタの両方を手軽に扱えるソフトとしては、はじめに取り上げたMacromedia Fireworks図1)、Paint Shop Pro(図4)などがあります。


Paint Shop Pro 8Jの画面
(図4)PaintShopPro 8J 購入しやすい価格設定でありながら、手軽にラスタ、ベクタともに扱えるソフト。(バルーンデータはベクタのサンプルより。背景は海の写真をラスタで入れてみた)


 

by みもちゃん 

 

素材集TOP