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2005年04月15日
第七話『君の名は・・・』
しろくろ通りは、300メートルぐらいあるのだけれど、例のしろくろ、ほか3匹がいるのは角にコンビニエンスストアがある方だ。というより、このコンビニエンスストアのおじさんが、お店の猫缶を彼らにあげているぐらいだから、彼らが住み着くのも当然かもしれない。
それからしばらくして、その反対側、しろくろ通りの終点に、茶シマのねこがいることに気がついた。終点のところにある角の一軒家のおじさんとおばさんが野良をかわいがってご飯をあげているらしい。最初は人を恐れて、なかなかなついてくれなかったけれど、数週間もするうちに少しずつ慣れて来てくれた。抱っこは嫌いみたいだけれど、姿を見かけると駆け寄ってくるようになった。
名前は「げー」。
「げー、げー」とハスキーな声で鳴くので、最初は「あんた面白いねぇ。げぇげぇ鳴くの?」という感じで声をかけていたのだけれど、いつの間にかそれが名前になってしまった。
どちらかというと、「げー」の前に、小さな「ん」が入るような変な鳴き方だ。周辺の人は、茶シマなので「ちゃーちゃん」と呼んでいるようだけれど、私たちの呼び名を聞いて笑いながら納得していた。世界広しといえども、げーという名前のねこはいまい、と、時折かわいそうに思いつつも、呼びなれてしまうとどうも変えられない。不憫なげーだ。
この辺りにはたまにメスの三毛猫がうろつくぐらいで、ほとんど「げー」一匹の庭のようだ。しばらくすると、私たち始め、近くの人が定期的にあげているご飯のせいか、丸々太ってきた。
「野良で太れるっていうのはいいことだよ」
しかも、ご飯を争う他猫もいない。
「あんたは長生きしなさいよ」
そうして、また一匹、お友だちが増えてしまった。