« 2004年11月 | メイン | 2005年01月 »
2004年12月01日
第一話『すべての始まり』
キジトラ柄。
8歳(もうすぐ9歳)。
オス(去勢済み)。
丸しっぽ。
そして、甘えん坊。
我が家の生きたぬいぐるみ、「ねこにゃん」の特徴を即座にあげるとするとこんな感じになる。好きな食べ物だとか、お気に入りの場所などまで言及しようとすると原稿用紙が何枚必要になるかわからないけれど、とにかく、我が家のトラブルメーカーであり、アイドルであり、かわいい息子であり、毛100%の枕でもある。
「ねこにゃん」との出会いは、彼が3歳のとき。初めて見たときに、あまりのかわいさにすっかりとりこになってしまった。
実のところ、二十歳を過ぎるまで猫というものにはあまり関心がなかった。
一番最初にある記憶は、小学校低学年のときに通っていたピアノの先生のお家の黒猫。「こんにちはー」、と入っていくと、玄関先で寝ていた黒猫の家族3匹が、ぬっと顔を上げる。それまで間近で猫を見たことのなかった私は、真っ黒い猫が開いた黄色い目が不気味に光ったように見えて、とても怖かったのを覚えている。
時には待合用いすを我が物顔で占領していることもあった。もちろん、いすを占領されている間、自分は立ちっぱなしだ。そして、慣れていない人に対しては容赦なく飛んでくる猫パンチ。
日増しに猫に対する印象は悪くなる一方。十数年後に自分がその「猫」のとりこになるなんて想像も出来ない時代をすごしていた。
その私ががらりと変わったのは、「ねこにゃん」と出会ったときだ。
当時、まだ結婚前だった旦那のうちに遊びに行ったときに、旦那と一緒に出迎えてくれた「ねこにゃん」。その毛皮は見事なこげ茶色。そこに黒いシマ模様が入っていた。額にはM型の模様。後から、それがキジトラという柄の猫の特徴だとわかった。
さて、当の「ねこにゃん」本人は、人見知りもせず、思わず振り返る美声の持ち主だった。加えて、お利巧そうな顔、飼い猫ならではのふかふかの毛皮。ときにぴったりくっついてきて、あっという間に眠ってしまう姿がまたかわいい。そうやって、始終彼と一緒にいるうちに、いつのまにか猫なしではいられない人に変わっていってしまった。
その病気はいまや、お外の野良猫ちゃんまで広がり、行く先々で猫を見かけては足をとめ、時に草むらまで追いかけて行ってまでもご飯をあげるという、奇妙な猫夫婦と化している。
一見のんきに、でも真剣に毎日を生きている野良猫ちゃん。
いつも心和ませてくれる我が家の「ねこにゃん」。
周囲で起こるねこちゃんどたばた風景を「猫友だち100匹できるかな!?」のスローガンのもと、のんびりまったりと書き綴って行きたいと思います。