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2006年02月01日

沈丁花

ジンチョウゲ科
学名:Daphne odora
   Daphne(ダフネ)はギリシャ神話の女神の名で、月桂樹のギリシャ名
   でもある。

我が家の車庫の入り口に沈丁花が植えられている。つぼみをつけるのは驚くほど車を出すときにドアミラーにひっかかるので、どうしても気になるせいかもしれないが)11月ごろにはもう小さなつぼみをつけていたように思う。今はまだ冷たい風から実を守るかのように固く閉じたつぼみだが、ほんの数個でもほころびればあたりに良い香りを漂わせてくれるはずだ。

もっとも、紫と白のコントラストが絶妙なあの小さな花びらは、実は花びらではなく「ガク」で、沈丁花には花びらはないのだそうだ。

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この沈丁花には雄株と雌株があり、日本に植えられているものは、ほとんどが雄株で、雌株はめったにない。そのため実を結ぶこともめったにない。(ごくまれに赤い実をつけるが有毒)
ところで「季節を告げる香りの良い花」「雄株がほとんどで実を結べない」この2つのキーワードから、別の植物を思い浮かべる人も少なくないのではないだろうか?そう、秋の深まりを感じさせてくれる金木犀。こちらは日本では沈丁花以上に「雌株」がないそうだが……。

※話はそれるが、静岡県伊豆の「三島大社」には国の天然記念物にも指定されている大きな金木犀があって、満開のときには10キロメートル四方にまで香りを漂わせると言われている。実際に傍で見ると、樹齢推定1200年と伝えられるだけあって、オーラのようなものを漂わせ、「樹の精」が宿っていても不思議ではないと感じてしまうほどだ。

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沈丁花が木いっぱいに花をつけ終わるころ、反対側に植えられた梅の花がほころび、玄関脇の八重咲き桃の花が開く。そうなれば春はもうすぐそこ、次は満開の桜の登場だ。鮮烈とも言える沈丁花の香りから始まって桜まで、少しずつ花の香りが薄らいでいき、それに伴って日差しが、空気が暖かくなっていく。そんなことを肌で感じることができるのも、感じることができていると認識できるのも、平穏な日常ならではの小さな幸せの一つなのだろう……。


投稿者 有瀬 : 2006年02月01日 21:43

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