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2005年12月01日

冬眠鼠って?

冬眠鼠(やまね)齧歯目 ヤマネ科
 通称 鞠鼠(マリネズミ)、小玉鼠(コダマネズミ)、氷鼠(コオリネズミ)など
学名:Glirulus japonicus
英名:Japanese dormouse

いろいろ専門用語を並べてみたが、だから「やまね」ってどんな動物?で、一口に言ってしまえば和名の「冬眠鼠(ネズミ)」そのまんまだ。ぱっと見た外見は大きさも雰囲気もネズミ(というよりハムスター)によく似ている。
最近ではテレビ番組でも時々とりあげられ、本も夏休みの課題図書に指定されたりしているので、見たことのある人も多いかもしれないが、特徴としては

・体長 約8センチ
・尻尾 約5~6cm(ネズミと違って毛がふさふさ)
・体重 約16~20g(冬眠前は30~40g)
・頭から尻まで背中を黒い線が1本通っている。

こんなところだろうか。他には

・足が体の横についているので、木の枝などをつかみやすく、とんでもないスピードで枝の下(上ではない)を駆け抜けていく。
・そのほんの5~6ミリくらいしかない掌(足の裏?)にはしっかり肉球がある。

などという、ちょっと見ではわからない特徴もある。

そんな小さな動物がなぜ「冬眠鼠」などという名前をつけられてしまったのか?しかも日本だけでなく世界中に「やまね」の仲間はいるのだが、それらがみな「よく眠る」だの「眠りねずみ」だのという「ねぼすけ」のレッテルを貼られているのである。不思議の国のアリスに出てくる「ねむりねずみ」もモデルは
この「やまね」だというし、ハリーポッターの中でもハグリットのポケットの中でいつも眠っている動物として登場する。

理由はその「冬眠のしかた」にある。何せ11月ぐらいに冬眠に入ったあと、3月過ぎくらいまでずっと眠りっぱなしなのだ。リスなどのほかの動物は、途中何度か起きて食事をし排泄もするが、「やまね」の場合起きるのは「あまりにも外気温が下がりすぎて自分が凍って死んでしまいそうになったとき」だけ。あとはずっと眠ったまんまなんである。

その眠り方は体をくるんと丸め、尻尾が顔の前にかぶさった状態になって、なんともかわいらしいのだ。これが「鞠鼠」の由来になっているのだろう。そして冬眠中はまるで変温動物のように体温を0度近くまで下げている。つまりもしも冬眠している「やまね」に触れてみたら氷のように冷たいはず。「氷鼠」とも呼ばれる理由はこれだ。

そんな小さくてちょっと変わった生態の「やまね」だが、種としては1属1種の立派な(?)独立した「種」として5000万年以上前から続いている。人間がチンパンジーと分化したのがおよそ500万年以上前というから、「種」としては人間なんぞよりはるかに立派な経歴を持っていることになる。「生きた化石」と呼ばれることもあるゆえんかもしれない。

だが、実際のところ「やまね」については、まだまだ研究の行き届かないことも、わかっていないことも山のようにあるのだという。(たとえば日本の「やまね」は木の枝の下をするすると駆け抜けるが、ヨーロッパの「やまね」は木の枝の上側を通るのだそうだ。)

冬眠中の「まん丸なやまね」を見ていると、もっといろいろな面で「やまね」の秘密を知ってみたいような、半ば謎の動物でいてほしいようなちょっと複雑な気分になってしまうのである……。


冬眠鼠を見てみたい方はこちら……(^^)
http://cerveza-craft.com/yamane/gallery.html

他にも「冬眠鼠」や「ヤマネ」で検索すると、いろいろな記事やHPが見つかります。

投稿者 有瀬 : 19:51 | コメント (1)