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2005年09月01日
トマトとナスとピーマンと
トマトとナスとピーマンと

まるで子どもが嫌いな野菜を並べたみたいだが、これらの野菜には、さらに「じゃがいも」や「ししとう」まで加えて、全部「ナス科の野菜」という共通点がある。
まずヘタの部分をよく思いおこしてみてほしい。ピーマンやししとうの場合は実に張り付くように、トマトやナスの場合は実の付け根をかばうようについているが、どちらも同じような星型のガクの名残がくっついている。それから花。じゃがいもやピーマンの花を目にすることは少ないかもしれないが、どれも白から薄紫色の花びらに中心が黄色くすぼまったような形、似たような形だ。
さらに切り口。たとえば、赤ピーマンを丸くふくらませて、中にトマトピューレを詰めた状態を想像してみよう。何となくトマトと同じような感じが脳裏に浮かんでくるのでは?実の真ん中の部分も、ピーマンは空洞、トマトは水分、ナスは中身が詰まってて種が丸く並んでいる……と、それぞれ違いはあるものの、よく比べてみると真ん中から放射状に種や水分、実がつまっているという共通点がある。
-----じゃがいもの場合は日頃目にする(食べる)のが実ではなくて根の部分に当たる「イモ」なので、ヘタや切り口の共通点はもちろんない-----
ところでこの「ナス科の野菜たち」、一つだけ原産地という分類で仲間はずれになるものがある。なんとそれが「科」を代表するはずのナス。トマトをはじめ他の野菜たちが南米原産であるのに、ナスだけはインド原産で、有史以前から栽培されていたというほど古い野菜なのだという。日本にも中国経由で奈良時代に伝わって全国に広まったのだとか。長ナス、賀茂ナス、丸ナス、小ナスなど、地方によって独特のものも含めて多くの種類がある背景には、日本での栽培の歴史の古さも関係しているらしい。野菜としての科は全く違うとはいえ、地方によって様々な種類がある大根と、別の意味で共通した特徴、同じ仲間だといえるのかもしれない……?