« 2005年03月 | メイン | 2005年05月 »

2005年04月01日

桜 さくら ♪

このタイトルの後に『弥生の空は~♪』と続けるか『今咲き誇る~♪』と続けるか?それによって年代がバレてしまうかもしれない?

それはさておき、今回は桜についての話題を少々。
まずは前回の内容にちょっと補足から。

前回、梅と桜のルーツについて「梅は中国原産」「桜は日本原産」、だから「梅の方が何となく人工的に植えられていることが多いな」と書いた。それはそうなのだが、桜の代表とも言える「ソメイヨシノ」は実は交配品種、つまり天然の種(という言い方をするのかどうかわからないが)ではない。それどころか元をたどれば、たった1本の木につながっているんだという。咲き誇った花の後に、小さな実をつけてはいるが、この実から育てることはできず、枝を切って挿し木で増やすしかないのだそうだ。
しかも、その元になる木ができた(作られた?)のは、わずか百数十年ほど前の江戸時代末期、「ソメイヨシノ」と命名されたのは何と明治になってからなのだとか……。

ところで日本全国には数々の名桜・桜の古木、桜の名所があり、関東周辺でも小田原や秩父、ちょっと日光あたりまで足を伸ばせば樹齢500年を超える枝垂桜などを見ることができる。中には樹齢1000年を超えるものもあるが、種類としては圧倒的に江戸彼岸桜や枝垂桜、山桜が多く、ソメイヨシノの名前が見当たらないのは、種が誕生してから二百年もたっていないことを考えれば納得がいく。

桜の名所として有名な奈良の吉野山の桜も多くがシロヤマザクラ。起源は1300年前にもさかのぼり、山岳宗教と密接に結びつき古くから保護され植え続けられてきたのだという。(そういう意味では厳密にはこれもまた「自然の」桜ではないと言えるのかもしれない。)

もう一箇所、京都の嵐山。ここは鎌倉時代に後嵯峨天皇が奈良から移植したのが始まりだが、現在ではヤマザクラのほかにソメイヨシノも植えられている。観光地として多少人の手が加わったという要素もあるのだろう。ある程度開発が進んでしまえば、人の手を加えずに自然を保存することは難しいのだから、その過程で開花時期がヤマザクラとは若干違い、見た目も鮮やかなソメイヨシノが植えられていくことは当然のことかもしれない。

個人的には、あまりに一般的なソメイヨシノよりも、清楚な白い花と葉のコントラストを見せてくれるヤマザクラと、ドン!と派手に見える八重桜が好きだったのだが、今回いろいろ見ているうちに、人の手を借りずには存在することができないソメイヨシノの意外な一面に、ちょっと親近感を持ったりもする。そろそろ満開になるソメイヨシノ、そしてその後の桜吹雪(これは昔から大好き、やはり日本の花だよね!という感じで。)、今年はちょっと感傷的になってしまうかもしれない……なんて……?

--本来なら来月は更新お休みの予定ですが、今回書けなかった「桜餅」についてちょっと書いてみたいと思っています--

投稿者 有瀬 : 02:30 | コメント (0)