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2005年03月01日
梅は咲いたか桜はまだかいな

梅と桜、どちらもバラ科の植物でよく似た淡いピンク色の花を咲かせ、古くから日本人に親しまれ、春を感じさせてくれる植物に違いはない。もしもこの両方の花を一輪ずつ目の前に出されたら、どちらがどちらか即答できない人もいるかも?季節的には梅がほころんだら「早春」、桜が満開になれば「春らんまん」といった感じだろうか……。
そこで思いつくままに、梅と桜を比べてみた。
○花びら
梅の花びらは丸く切れ目がない。
桜の花びらは切り込みが入っている。
・目の前の1輪だけの花を見分けるのなら、これだ。(あくまで代表的な例で
あって、例外もあるかもしれない。)
○食べ物
桜餅はあるが梅餅はない。
・と思ったらあった!ただし「梅餅」の風味はどちらかというと「しそ」がメインなようだ。梅にはどうしても「梅干」の風味、「しそ」のイメージがつきまとうような気がする……。
・福岡の大宰府天満宮には「梅が枝餅」というのがあるが、これはあくまで菅
原道真と梅に名前が由来するもので、味的には梅は関係ない。
○ルーツ
一番大きな違いはこれ。梅は万葉集にも数多く詠まれ(この時代には花と言えば桜ではなく梅だった!)、日本古来の植物のように思えるが、実は原産地は中国だという。実が一種の漢方薬のような形で持ち込まれたのが最初らしい。有名な水戸の偕楽園も、もともとは当主の徳川斉彬が大量の梅干を作るために梅の木を植えたんだそうだ。そういえば、山で自然に花を咲かせているのを見る桜と違って、梅は庭先や梅林といった何となく人工的に植えられていることが多いなと思ったりする。
○宴会
桜の下で花見の宴会をするが、梅の下ではやらない(だろう)。もちろん日本各地で「梅祭り」などのイベントは行われていて、緋毛氈を敷いて野点などもあるのだが、一般の人がブルーシートを広げて夜中まで酒をくらうなんてことはない(だろう)。まだまだ屋外で宴会をするには寒すぎるというのが一番の理由だろうが……。
ここで一つ問題。
・あおによし 奈良の都は咲く花の 匂うがごとく今さかりなり
万葉集に納められたこの歌の『花』というのは、梅と桜、さてどちら?
・ヒントは前出のルーツの項。そして正解は「梅」。もう少し時代は下るが、
かの清少納言も「木の花は こきもうすきも 紅梅」と梅派だったようだ……。

最後に
・梅を見に行きたいと思ったら「梅の名所」へ。
http://www.winriver.net/tokyo/park-t/ume.html
・一足早く桜が見たければ「寒緋桜」「河津桜」で検索してみるといいかも。
とはいえ、寒緋桜の方は沖縄なので、ちょっと遠すぎるかな?