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2005年01月01日

柊(ひいらぎ)~魔よけの木?~

柊で邪気払いをする代表的な例が節分の風習で、柊の枝にイワシの頭をさして飾り付けておくと、鬼を追い払うことができるというもの。もちろんこのときの柊は日本のモクセイ科の柊だ。

最初にこの話を聞いたときは、「いくら何でも焼いたイワシの頭だろう」と思ったんだが、「柊の葉のトゲとイワシの匂いで鬼が寄り付かなくなる」という解説を聞く限り、生のイワシの頭を刺すようだ。ちょっと人間でも寄り付きたくなくなるかもしれない。

また、節分の鬼に限らず、門の脇や鬼門の方向に柊を植えておくと、やはり葉のトゲを嫌がって鬼や邪気が入って来られないという言い伝えもあるようだ。

さて、似たような話が西洋にもあって、玄関に柊(西洋ひいらぎ)を飾っておくと吸血鬼が逃げていく、あるいは家に入ってこられない、という。さらにクリスマスツリーやリースも元は柊の木を使っていたのだという説もある。クリスマスソング(賛美歌)の一つに「ひいらぎ飾ろう」というのがあるが、そういう説を聞くと納得がいく。シーズンに辺りを見回してみても「柊を飾る」という感覚はなかったから。
見た目が同じような木だとはいえ、実は全く種類の違う木が同じように邪気払いに使われているというのはちょっと興味深いかもしれない。柊に限らず、他にも似たような例はきっと探せば見つかるのだろうけど。

ところで話は変わるが、柊についていろいろ調べたり見て回ったりして気づいたことがある。クリスマスケーキなどに飾られている柊の「葉」と「実」の組み合わせが、実はどの「ひいらぎ」にも当てはまらないのだ。

・日本の柊---枝に対象に葉がつくが、実は赤くないし、実がつくのも初夏。
・西洋柊-----枝には互い違いに葉がつく。実は赤いが葉の根元にはつかない。葉の根元から少し茎を伸ばしてつく。
・柊もち-----葉は固まってつくが、実はやはり茎を伸ばした先につく。

飾りを作るときに、全体のバランスや見栄えを整えていく上で、あるいは壊れやすさの調整の上で、今の形になっていったんだろうと思う。

投稿者 有瀬 : 00:10 | コメント (11)