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2004年12月01日

柊(ひいらぎ)

【柊】ひいらぎ
学名:Leionathus nuchalis
モクセイ科の常緑広葉小高木
開花時期:11月ごろ、白い小さな花で芳香がある
実熟期 :翌年5月ごろ

と、これは日本の『柊』のこと。
手始めにと家にあった園芸百科をめくってみて、ちょっとびっくりしてしまった。12月の題材として選んだのは、クリスマスの飾りとしてポピュラーなあの『柊=赤い実をつけたギザギザの葉っぱ』のはずだったからだ。現に我が家のガレージ脇にある『葉っぱのギザギザがちょっと違う柊』は、ちゃんと赤い実をつけている。11月に花が咲いて5月に実がなる(それも赤い実ではなく、黒っぽいかなり大きな実)のでは、12月の題材にならないではないか……。

あわててインターネットで検索をかけてみると、どうやらクリスマスに登場する『柊』は、「西洋ひいらぎ」「アメリカひいらぎ」と呼ばれるものらしい。さらに、我が家の『葉っぱのギザギザがちょっと違う柊』は「シナヒイラギ」とか「ヒイラギモチ」というもので、これもまた別種だということもわかった。そしてもう一種、花屋で見かけた「ヒメヒイラギ」という名の「葉っぱがとても小さな柊」、これは「アマミヒイラギモチ」というものだった。

ちなみに検索した中には、何と「ヒイラギ」という魚(お腹が光り、食用にもなるらしい)まであって、これも同じ仲間に「ヒメヒイラギ」がいたりするんだが、これはまた別の機会に……。

話を植物の『柊』に戻そう。
では、日本の『柊』とクリスマスに登場する『柊』の一番の違いは何か?
見た目はよく似ていても、実は属する種類(科)が全く違うのだ。

・日本の『柊』=モクセイ科

秋の訪れを良い香りで知らせてくれる、あの金木犀の仲間。これなら11月に良い香りのする花を咲かせることも納得できる。同じ仲間には『柊木犀(ヒイラギモクセイ)』という、柊と木犀の交配種と思われる木もある。木が歳をとってくると、葉っぱのギザギザがなくなって丸くなってくる、というのが不思議。

・クリスマスに登場する『柊(西洋ひいらぎ・アメリカひいらぎ)』、ヒイラギモチ(シナヒイラギ)、ヒメヒイラギ=モチノキ科

この4種類もかなり葉の形などが違うんだが、日本の柊との違いの説明文などでは、「西洋ひいらぎ」と「アメリカひいらぎ」は並列に扱われていることも多い。写真で見る限りではむしろ「アメリカひいらぎ」と「ヒイラギモチ」の方が似ているようにも見える。

もう一つ、ついでといっては何だが「ヒイラギ南天」という植物もある。これも葉っぱこそギザギザだが、メギ科というまた別の科の植物で、葉や花のつき方が全く違う。むしろ「柊」という名前がついていることが意外なくらいだ。もっともインターネットで「西洋ヒイラギ」として画像の検索をかけると、このヒイラギ南天の写真が何枚か出てきたりもしたので、仲間に入れることもあるのかもしれない。

こんな風にかなり違う「日本の柊」と「西洋・アメリカひいらぎ」なんだが、実は共通するところもある。どちらも「魔よけ」として使われていること。「ヒイラギモチ(シナヒイラギ)」もまた、中国で同じように使われているのだとか。

次回はそのあたりについて、少し調べてみようかな?と思っている……。

投稿者 有瀬 : 00:00 | コメント (2)